「植え替えの時に鉢底には何を入れたらいいですか?洋ランの土と鉢はもう買ってあります。 」
今にも植え替えしそうな勢いの問い合わせのお電話です。
デンドロビュームが休眠期に入るので、植え替えは春まで待ったほうがいい理由とデンドロビュームに適した植え込み材料についての説明をいつも調子でお答えしていたのですが、どうしても聞いてくれないのです。
「いや、それじゃあダメなんです。どうしたらいいんですか?」
よく聞いてみると、既にホームセンターで「洋ランの土」とプラ鉢を購入済みで、さらに鉢を抜いて、根をほぐし、今から植え替えようというところで鉢底に何を入れるか迷ったために弊社にお電話いただいたようです。
ほぐした植え込み材料は既に捨ててしまい、折角買った「洋ランの土」をどうしても使いたいとのこと。
もう後には引けないと言った感じです。
仕方が無いのでなるべく現状維持で、根を傷めぬよう、冬越できるようにアドバイスさせていただきました。
しかしここで「洋ランの土」というのがどうも引っかかります。どんな洋ランにもOKと書いてあるそうですが、ランは種類によって生息地も性質も違います。
この方の購入された商品は、細かい粒子が多く、土っぽい用土のようなので、せめて粒子の荒いバークを買い足して、混ぜ込んで使ってくださいとお願いしました。
慣れた方、ベテラン趣味者の方には植え込み材料と鉢の相性など感覚的に身につけておられるのだと思いますが、初心者の方、初めて植え替えをされる方は基本に忠実でありたいものです。
以下はデンドロビュームの植え替えについての解説です。参考にしてください。