2011/10/15

落葉しても慌てずに

この時期に一番多く寄せられる質問がデンドロビュームの葉の黄変、落葉に関してです。


葉が黄色くなって慌てる前にデンドロビュームをよく観察して下さい。
黄色くなったのは古い茎についた葉ではありませんか?




デンドロビュームは落葉性の植物です。
昨年伸びて完成した古い茎の葉は秋から冬にかけて落葉するのが一般的です。

現在では、葉の付いた茎に開花するのが当たり前になっていますが、昔の古い品種、特に黄色系統のデンドロビュームなどはバック咲きと呼ばれ、茎が成熟し完成した後、翌年に葉が落葉してからでないと花が咲かない品種が主流でした。

ですから、昨年伸びて既に開花の終わった古い茎、あるいはまだ咲いていない茎の場合であっても、黄変して落葉することは生理現象であり、心配する必要ない場合がほとんどです。

加えて、環境の変化が落葉を促進することもあり、弊社から苗を購入後、急に葉の色が黄色くなったとか、戸外での管理から室内に切り替えた途端、葉が落ち始めるとか、温度や光線の変化が黄変・落葉のきっかけになることもあります。



ただし、落葉した葉は直ちにに取り除いてやらないと、株元で腐敗し、新たな病気の発生源になるので注意が必要です。